イギリス家具といったら、外せないのが、近代デザインの創始者。
ウイリアム・モリス(1834年~1896年)
芸術家であり、デザイナーもであり。
詩人でもありました。
産業革命以後は、機械による大量生産の時代が到来しました。
それは職人達にとって逆境の時代でした。
この時代の波に逆らってモリスは、手仕事の重要性を強く主張しました。
草花や樹木をモチーフにしたファブリックや壁紙は現在でも魅力的で褪せていません。
モリスが残したデザインから沢山のコレクションが生まれました。
それは、世界中へイギリス生まれの美しさを発信し続けています。
有名で私も大好きなモチーフに『いちご泥棒』があります。
小鳥がいちごを食べようとしている長閑な中にも、洗練されたデザインです。
いちごを育てようと苦心していた農夫が、食いしん坊の鳥たちにいちごを食べられて困って悩んでいる、という日常の暮らしの中からインスピレーションを得てできた作品です。
これらは手仕事から生まれる自然に根差した美しさです。
イギリスアンティーク家具は、壊れた時は修理しやすいように元々できています。
もちろん、椅子のクッション部分なども張り替て使います。
モリスのファブリックで張り替えるのを好む方々が実に多いです。
イギリスだけでなく世界各地で。
いちご泥棒のファブリックにもたれて座って紅茶をいただいたらいうことないでしょうね。
『美しいとおもわないものを家においてはならない』モリスの言葉です。
うううう、そんなこといわれても………
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